VincenzoScalera(ヴィンチェンツォ・スカレーラ) (ピアニスト)

©木之下 昇

アメリカのニュージャ ージー州出身。5歳よりピアノを習い始める。11歳の時に祖父が聞いていたカルーソーのレコードを耳にして、オペラに目覚め、少年期をメトロポリタン歌劇場に通い続けて過ごす。オペラに携わって仕事をしていきたいという強い熱意は、やがて声楽の伴奏者としての道に進む決意に変わり、マンハッタン音楽学校でピアノ演奏の学位を修得し、卒業後、ニュージャー ジー州立歌劇場の副指揮者兼リハーサルピアニスト、1980年からはミラノ・スカラ座の副指揮者兼ピアニストを務める。エジンバラ音楽祭、オランジュ音楽祭、ぺザ一口・ロッシーニ・オペラ・フェスティバル等数多くの著名な音楽祭に出演。カルロ・ベルゴンツィ、ホセ・カレーラス、カーティア・リッチァレッリ、レオンティーナ・ヴァドゥヴァ、モンセラット・カバリエ、 ジュゼッぺ・サバッティーニ、スミ・ジョー、レナ一タ・スコット、ティツィアーナ・ファブリッチーニ、ファン・ディエゴ=フローレス、など一流声楽家のリサイタル伴奏者として共演者の強い信頼を受け、世界各地で活躍しており、常に高い評価を受けている。
1987年14年ぶりの来日となるベルゴンツィの伴奏者として初来日して以来、多くのファンの圧倒的な支持を得ている。ミラノ・スカラ座アカデミアにて、2002年よりオペラコース、伴奏者コース等の講師を勤め現在に至っている。