地中海の小国家、マルタ共和国より戻ってまいりました。
マルタはイタリア・シチリア島の南に位置しており、淡路島の約半分の大きさのマルタ島、壱岐島の約半分のゴゾ島、さらに小さなコミノ島といくつかの無人島から成る、小さいながら長い歴史を持つ国です。美しい海に囲まれ、少ない国土に3つの世界遺産を持つマルタ。今回のツアーではマルタ島にゆっくり5連泊し、その見どころをたっぷりとご覧いただきました。
町全体が世界遺産に登録されている首都ヴァレッタは、聖ヨハネ騎士団の元オーベルジュや団長の宮殿、豪華な内装の大聖堂が見られる、聖ヨハネ騎士団により建設された城塞都市です。対岸のスリーシティーズや聖ヨハネ騎士団のかつての本拠地・古都イムディーナとも、ハニーカラーの石灰岩で造られた趣き漂う街並みが残り、まるで中世にタイムスリップしたような気分にさせてくれます。マルタの6〜9月はお祭りシーズンにあたり、各町でその町の守護聖人を祝う守護聖人祭(フェスタ)が行われます。今回ヴィットリオーザに訪れた日はちょうど聖ローレンス祭の日だったため、この時期ならではの装飾された町の様子をお楽しみいただくこともできました。
マルタには5000年も前に造られたと考えられている巨石神殿群が多数現存しており、今回は世界遺産にもなっている6神殿のうちの3つを見学しました。巨石が積み上げられた構造の神殿は、誰がどのようにして石材を運び造ったのか未だ謎のままです。また、同じく世界遺産に登録されている完全予約制のハイポジウム地下神殿や、遺跡からの出土品のオリジナルが保存されている国立考古学博物館も訪れ、マルタの歴史の深さを感じていただきました。
地中海に浮かぶマルタは海の美しさも見どころの一つです。何色もの青色に輝く青の洞門の海、赤い砂浜とのコントラストの映えるゴゾ島のラムラ湾、日の出とともに徐々に色の変わりゆくホテルのお部屋に臨むビーチ・・・真夏のマルタは連日30℃越えで日差しは厳しいですが、美しい海の景観はこの時期ならではのものです。
おおらかでのんびりとした国民性を持つマルタ人。そのため、マルタではのんびりとしたマルタタイムが流れています。遠く地中海に浮かぶ、中世の街並みを持つ小さいですが魅力いっぱいのリゾート地マルタへ、皆様も是非お出かけください。