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2010年8月13日(金)〜9月1日(水)
ツアーコンダクター:小嶺 洋子
イルリサットはグリーンランドで3番目に大きな町(人口約4,000人)。「イルリサット」とはグリーンランド語で「氷山」を意味します。イルリサットの町は、北半球で最も活動が盛んで動きの速い「ヤコブスハン氷河(グリーンランド語でセルメク・クジャレク氷河)」から生み出される巨大な氷山が浮かぶ、長さ約56kmの世界唯一の凍ったフィヨルド(イルリサット・アイスフィヨルド/全長約40km)の出口に位置しています。町に接するように氷河とフィヨルドが迫り、目の前の海には無数の氷山が浮かびます。2004年、この「イルリサット・アイスフィヨルド」はユネスコ世界遺産に登録されました。このフィヨルドは氷河の流速1日19mと世界最速の類で、毎年放出される氷は35立方キロといわれ、南極以外の氷河としては最大規模を誇ります。氷河より海に流出した氷塊は、砕けて様々な大きさの氷山となり、イルリサット・アイスフィヨルドから大西洋へと漂っていきます。北極まで250kmの地点にあるこの「イルリサット・アイスフィヨルド」は、およそ1万年前に終わった最後の氷河期に造られた姿を今に留める氷河です。
イルリサットの町中を抜け、展望台を目指して歩きました。お天気も良く、気持ちの良いウォーキングでした。途中、犬ぞり用の犬がたくさんいました。町を抜けると最初の小さな展望台。遠くに墓地が見えました。ここから先は木製の遊歩道を歩きました。だんだんと見えてくる大きな氷の塊。感動的な風景でした。ミミナグサやタンポポ、ワタスゲなど、かわいい花もたくさん咲いていました。
最後は岩山を登って展望台へ。目の前に見えるヤコブスハン氷河。大迫力でした。
グリーンランド人口:約56,000人 世界最大の島。日本の約6倍の国土の85%は氷床と万年雪に覆われている。
ディスコ湾 Disko Bay 10世紀にノース人(古代スカンジナビアの人々)が進出してからは、捕鯨やセイウチ狩り、アザラシ狩りの場として利用され、牙や皮などはヨーロッパとの交易品として用いられました。イヌイットとの交易も行われていたと考えられています。しかし、15世紀になると小氷期により、ノース人は消滅し、西洋人が再び表れたのは18世紀のこととなります。現在のディスコ湾はイルリサットをはじめとする観光地としても知られており、天候も比較的安定しているため、氷山めぐりなどが行われています。