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2010年8月13日(金)〜9月1日(水)
ツアーコンダクター:小嶺 洋子
ゾディアックでカラット島に上陸。100年ほど前のイヌイットの住居跡、墓などを見学しました。ガンコウランの実もなっていました。ジョンさんのお話だと、この辺りには4000年ほど前からから古代トゥーリ族やドルセット族の人々が住んでいたと言われています。ドルセット族は強くてシャイな人々。優れた芸術を残しました。1960年代、グリーンランドがデンマークに編入されて以降都市政策がとられ、人々はここの家を捨てて町に移り住んでいったのだといいます。見晴らしがよく、後ろを山で囲まれた住みやすい地形。
船はその後もカラットフィヨルドを最深部に向けて進み、次第に氷が多くなってきました。急いで皆様にご連絡。デッキに上がって大迫力の景色をご覧いただきました。
★正面奥に見えていた氷河の名前は「Rimks Isbrac Glacier (リムクス・イスブラック氷河)」です。
地質学者マークさんのお話によると、フィヨルドの最深部に向かって左側の岩山は約29億年前のもの。右側の山のうち、下部は古い岩(29億年前)、上部は7層に別れた新しい(17億年前)のもの。上下で約10億年の差があるとのこと。造山活動によって形成されたものだそうです。
その後方向転換し、フィヨルドの外側に向けて進みました。船尾のデッキでは、
ミニパーティーが行われました。「カナダがグリーンランドを占有する」というよ
うなジョークを交えた楽しい集まりでした。
← マークさんの息子、パトリックくん。バイキングの帽子がお似合い。