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2010年8月13日(金)〜9月1日(水)
ツアーコンダクター:小嶺 洋子
1819年、イギリスの探検家W.E.パリーによって発見されたプリンス・レオポルド島は、石灰岩と砂岩から成る高さ約250メートルの断崖で知られ、約37万羽もの野鳥が生息する野鳥のサンクチュアリです。島全体が野生保護区に指定されています。
ゾディアックボートでプリンスレオポルド島の崖に生息する海鳥を観察(約45分)
07:00 偶数キャビンの方出発
08:15 奇数キャビンの方出発
風が強く波が高く、しっかりロープにつかまっていないと振り落とされそう。崖が遠く感じました。崖に近づくとたくさんの鳥たちが空を待っていました。崖にもたくさんいるようなのですが、遠くて肉眼でははっきりわかりませんでした。今日は波が高いので、プランクトンやエビなどが海面近くにくるらしく、えさを求めた鳥たちが海面まで降りてきてはくちばしを突っ込んでいるのが見えました。ここはハシブトウミガラスの群生地。他にもミツユビカモメ、フルマカモメ、アイスランドカモメなどが生息しています。これから鳥たちは南(ロシアやノルウェーなど)に移動を始め、9月後半になるとほとんどの鳥が姿を消すそうです。
★ビーチー島を先におとずれる予定でしたが、この先バロット海峡の氷の状況によりルートを変更。サマセット島の東側ではなく西側を南下することになった為順序が入れ替わりました。新しいルートは、ジョン・フランクリン興がたどったルートと重なります。
ここは北極圏の歴史的史跡の中でも最も重要な場所のひとつ。イギリスの探検家ジョン・フランクリン卿の最初の手がかりが見つかったところです。1845年、フランクリン卿と探検隊総勢129名が乗ったエレブス号、テラー号の2隻の船はこの島で越冬しました。ここに残されたのは3つの石の家と越冬の際に亡くなった3人のお墓でした。2隻の船は消え、129名全員も行方不明になりました。ジョン・フランクリン卿が行方不明なった事は19世紀のミステリーとして有名になりました。その後40以上もの探検隊がフランクリン探検隊を探しに出かけ、ビーチー島はそれら探検隊の拠点となりましたが、現在までその消息はわかっていません。