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GLOBAL EXPEDITION TEAM(グローバル エクスペディション チーム) 企画
クリッパー・アドベンチャー号
北西航路を行く北極圏クルーズ 20日間

2010年8月13日(金)〜9月1日(水)
ツアーコンダクター:小嶺 洋子

● 13日目  8月25日(水) 晴れ時々曇り 7℃→1℃

06:00
ラウンジにてコンチネンタル・ブレックファスト
07:05
ジェニー・リンド島(クイーン・マウド湾)入港(投錨) <北緯68度39分、西経101度44分>
07:00
ゾディアックにて上陸開始(ウェット・ランディング)。ロングウォークの方(辰馬様)、ショートウォークの方(その他全員)の順に。

ジェニー・リンド島は、ビクトリア島の南東、クイーン・マウド湾に位置する直径20kmほどの小さな島。クィーン・マウド湾は、ノルウェーの探検家アムンゼンが1905年、ノルウェー王妃マウドの名前から名付けました。クィーン・マウド湾は、水鳥、海鳥の繁殖地です。ジェニー・リンド島は渡り鳥の保護区で、北米最大のガンの生息地でもあります。様々なガンが生息していますが、太平洋ガンと大西洋ガンが共存する稀な場所で、世界のヒメハクガンのほとんど(約5万羽)がここに生息していると言われています。

08:00
ジェニー・リンド島上陸。海岸沿いに、霧の中ショートウォーク開始。海岸でホッキョクキツネの足跡発見。歩いている途中ホッキョククジラ、カリブー、ホッキョクキツネの骨も発見。白ガン、白鳥、アビもいました。ここはもともと海底だったところ。貝殻もたくさんありました。その後、小塚のように盛り上がったところでUターン。この小塚は地面の下の氷が盛り上がってできたもので、他の土地より高く見晴らしが良いため、鳥たちはここに羽を休めにくるのだそうです。シロフクロウの吐き出したもの(ペリット)があり、その中にはタビネズミの骨が残っていました。帰りは各自のペースで。帰りの道すがら海岸沿いを歩いていると、波音だけが聞こえてきて、心がとても優しく穏やかになってきました。

ホッキョクキツネの足跡

ショートウォークの皆さん


10:30
今日は朝早いウォーキングだったため、ブランチが用意されました。まずはカクテル(ポーラーベアー・フィズまたはブラッディー・ムスク・オックス(ジャコウ牛))で乾杯。その後、ゆっくりブランチを頂きました。
12:30
講義:イッカクについて(講師:デイビッド)
14:00
アドベンチャーカナダによるバザール アドベンチャーカナダのロゴ入りのTシャツなどの商品のほか、イヌイットのアクセサリーやシルバーのペンダント、ダニーの写真など、いろいろなものが売られていました。何かいいお土産は見つかりましたか?
16:30
ピエールによる特別講義:イッカクについて

昨日のダニーの講義に引き続き、イッカクの専門家ピエールさんが私たちだけのための特別講義を行ってくださいました。ビデオを使った講義はとてもわかりやすかったですね。いろいろな質問もでて、とても充実した1時間でした。
ピエールさんのお話の中から・・・イッカクの寿命は40〜80歳。約8万頭が生息している。イヌイットのみ捕獲が許されており、イヌイットは皮、肉、脂肪、すべてを利用する。イッカクの牙は500〜2,000ドルで取引されており、イヌイットの人々には良い現金収入となっている。牙の重さは10〜15kg。イッカクの体重は約3トンあるので、牙はそれほど重く感じないはず。主にグリーンランド・イワナ、ヒラメを食べる。夏と秋にはタラも食べる。冬には水深1,000〜2,00mまでもぐる。これはイッカクに探知機を装着する実験を15年前から行い通年にわたる調査を行った結果で、数年前に初めて判ったこと。水深が深くなると暗いので何も見えず、超音波を出して獲物をとる際にはひっくり返って泳ぎ音波が跳ね返りやすいようにする。牙は主にオスに生えるがメスでも牙がある場合もある。また、まれに2本ある場合もある。牙は歯が伸びたもの。どのイッカクにも牙は2本あるのだが、通常は左の牙のみが伸びて右の牙は歯肉の中に20cm程埋もれている。伝説のユニコーン(一角獣)は、かつてヨーロッパから極地に渡ってきた船乗りが、イッカクの牙を高く売るためにつくった話といわれている。

19:30
夕食

★中間の請求書明細が各キャビンに配られました。


<クリッパーアドベンチャー号泊>


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